時短でコツコツ!狙い通りのGTECスコアUP!
日本大学第二中学校・高等学校
東京都杉並区の閑静な住宅街にある私立の中高一貫校。医療系学部を目指す生徒も多く在籍し、日本大学系列の中でも進学校として知られています。リスニング練習にリピートークを取り入れた厳しすぎない指導で着実に成果を上げている、森田 哲生先生にお話を伺いました。
- 導入前の課題
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- 機能が多すぎて活用しきれない
- 特定の教科書しか使えない
- 導入の効果
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- リスニングのための音読に集中できた
- 出版社横断的に活用
対象:高校1年、2年
教材:1年生:APPLAUSE、2年生:FLEX
出版社を横断的に使えるため採用
実はリピートークを導入したのは2回目になります。
2020年度まではリピートークを使用していましたが、2021年度の高1から教科書を変えた際、その出版社と連携のあるアプリに変更しました。そのアプリは機能が豊富でしたが、うまく活用しきれず使い残してしまった感じもあり、2022年度の高1で再び教科書を変更した際、アプリもリピートークに戻すことにしました。
本校では学年ごとに教科書を採択しています。リピートークは教科書・出版社を横断的に利用できるところがメリットであるのと、私たちの採用目的であるリスニング指導への活用によりフィットしていると感じています。
また、共通テストや4技能検定でもリスニングがより重要になりました。リスニング力は高3で対策しても急には伸びないので、高1から音声を聞いて音読するリピートークをコツコツ活用するのがよいのではないかと期待しました。
平常点に含めてモチベーションUP
教科書の各レッスンの各パートが終わり次第、宿題としてリピートークに取り組むよう指導しています。授業の進捗にそって提出するのはやる気のある生徒が中心ですが、平常点に含めるようにしているため、学期末までにはほとんどの生徒がしっかり取り組んでくれます。
平常点への含め方は教員により異なりますが、私の場合、1回出せば何点…という形で、リピートークをやれば平常点20点のうち半分以上は取れる大盤振る舞いをしています。判定基準についても、提出すれば一致率に関わらずすべて「合格」にするなど、英語が得意ではない生徒もモチベーションを保てるよう、基準はゆるめに設定しています。
一方で、課題としているのが教科書本文のため、長期休暇中はリピートークが使えていないのが現状です。年間を通して活用するためには、もう少し工夫が必要だなと感じています。
練習内容はリスニングに特化
リスニング力の向上は、リピートークを導入した主目的の1つでした。リスニングの練習教材はたくさんありますが、聞く力を付けるには、分かっている英語を聞いて、耳と頭が結びつくことが大切であると思います。分かっている英語を聞く素材として一番良いのは、学んだばかりの教科書本文なので、リピートークの活用は理にかなっていると思います。また練習内容としても、リスニングにフォーカスするため聞く回数が多くなるようステップ構成にしています。
もう1点気をつけていることとして、生徒たちが面倒くさがらないよう、短時間の練習におさまる工夫をしています。例えば、モデル音声を聞いてからリピートするメニューだと単純に倍の時間が掛かるので、OverlappingやShadowingなど、音声を聞いて同時に話すステップをメインに、3回ずつ繰り返すメニューを組んでいます。
リピートーク導入前は、授業中の15分にOverlappingやShadowingを3回ずつ行っていました。そのため、リピートークの練習も、「やったらすぐ終わるからやってみようよ!」と言って、気軽に取り組めるという意識づけをしています。
3回くり返して聞けば、3回目にはだいぶ聞き取れるようになっているという手応えもあるので、リスニングの機会としても良いのではないかと思います。3年生になってから急にリスニングの力は伸びないので、「今からやっておいたら絶対いいことあるぞ」と声かけして、モチベーションを上げています。
GTECの結果で成長を実感
本校では毎年6月にGTECを全員受験しています。今年のGTECは、4技能のうち、リスニング以外の3技能は残念ながらそれほど著しい成長は見られなかったのですが、リスニングは30以上スコアが上がりました。
ちょうど昨年のGTECの時期にリピートークを使い始め、丸一年経って、はっきりと成果が表われてきたのだと感じています。この結果は本当にリピートークのおかげだと思います。